できるといいな! 『小学生の子の学力を「ほめる・叱る」で伸ばすコツ』

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4月から約2か月、なかなか宿題さえ向き合えない ゆるぞうに疲弊している中で、気持ちを軽くしてくれたのが、菊池洋匡さんの本『小学生の子の学力を「ほめる・叱る」で伸ばすコツ』です。この本は心理学の理論から、具体的な行動を提案してくれているので、「なるほど!」と思える説得力を感じます。

男の子の行動は「成熟度がまだ低いから」と分かっていても、やはり現実は大変です。
「受験はしたい!」と自分で言いながら、宿題はサボる、スマホやPCをこっそり使う(隠すと今度は録画した番組を観る)…。

おかげで私は、朝の出発前にスマホ・iPad・PC・TVのリモコン・ゲーム機といった「五種の神器」を隠す作業に追われ、ついに爆発寸前(もう爆発済みかも💦)に。

そんな私の心を少し和らげてくれたのが、この本の実践アイデアでした。

「自分を客観視してみよう」作戦

 まずやってみたのが、本人の勉強中の様子を動画撮影してみました。というのは、ゆるぞうは、集中力がなくなると、鉛筆と消しゴムで戦いごっこを始める、もしくは固まって、妄想に入ってしますのです。

でも、本人に言うと、「ちゃんと机について鉛筆を握っているから、勉強しているんだ」とのこと。そこでこの本にあったように本人に知らせて動画撮影してみると、撮影後の確認を楽しみに結構集中していました。

そして、これからやってみたいのは、負けてしまう誘惑に名前をつけることです。

ゆるぞう、まだ誘惑に名前を付けるまで、客観視できていません。きちんと、敵を見える化してやっつけたいですね!

天秤で比べてみよう!目の前の誘惑に負けない

目の前の誘惑に負けてしまうことを時間割引というそうです。先のことだと小さく軽く見えてしまう心理状態のことです。

ゆるぞうも、〇〇校合格とYouTubeを比べてみると、「〇〇校合格」が大事と言えるのですが、天秤のイラストを貼らないとすぐに忘れてしまいますね!後で、イラストをもう一度作ってみたいと思います。

親も怒らない を目指して!

正直言って、我が家は穏やかな日が少ないのです。

イライラや怒りが込み上げてくるのは、きっとゆるぞうに対する“期待”があるからこそ。
「もっとできるはず」「ちゃんとやってくれると信じていたのに」――そんな気持ちがうまくいかないときに「失望」に変わり、それが怒りの火種になっているのかもしれません。

でも、感情でぶつかるだけでは、お互いに疲れてしまうばかり。
しかも心理学の「プロスペクト理論」によると、ネガティブな出来事はポジティブな出来事の1.5~2.5倍も強く心に残るそうです。
つまり、たった1回叱っただけでも、帳消しにするには“5回以上のほめ言葉”が必要になるということ。
驚きですよね。

夫からは「ほめすぎるのは甘やかしではないか」と言われることもありますが、プロスペクト理論に照らして考えると、むしろ「たくさんほめる」ことの方が合理的で効果的
もちろん、ただ甘やかすのではなく、「できたこと」「頑張ったこと」を具体的に認める声かけを大切にしたいと思いました。

なかなか難しいけれど、私自身が「ほめる」を意識して行動しよう――そんなふうに改めて心に刻んだ日でした。